Account Planning

説得から共生へ
AP
SCROLL

1960年代後半、英国は不況。その停滞を打破するために、変革が必要な時期でした。そのような折、アカウントプランニング(APG)が英国で構想されたのも偶然ではありません。80年代初頭に米国、92年には日本と、社会や経済が混沌としている時に、APGが始まっていくのも、変革時には、APGが必要とされるからです。

APGがなぜ変革時に必要とされるかといえば、消費者中心の考えは企業のマーケティング活動を再設計、再構築し、マーケティングの全体認識を変えるからです。それは単なる統合ではなく、要素を一端、バラバラにし、時代を見据え、人間中心にホリスティックに再設計していくからこそ効果的なのです。

そもそもアカウントプランニングとは何でしょうか?それは「消費者(生活者)インサイトを理解し、広告開発の全てのステップやマーケティング全体に反映させること」です。インサイトとは人の心理や行動の背景にあるもので、「なぜその商品を選んだのか?なぜ気に入ったのか?」など消費者価値を探し理解するために彼らの取り巻く環境や価値観を探ることを言います。

インサイトは、ほとんどのものが表層にありません。消費者自体が言葉にできない、無意識の中にあります。それを探るのが、1対1の直接対話(インサイトインタビュー)です。この対話を通じて、消費者を理解し、企業側にあるブランドインサイトとも照らし合わせ共感部分を探っていくのです。

これらの思考・行動は消費者と企業との共生関係を創ります。それらは企業からの一方的な説得ではなく、双方の対話を通じ関係を高めていくものです。私はアカウントプランナーとして25年。それを意識し実践してきました。

わかるために分けてきたはずが、ますます細分化され全体が見えにくい時代。多様化、細分化されていく現代においてアカウントプランニングはさらに必要とされるでしょう。NAKED CLUEでは、アカウントプランニングで培った経験を活かし、人間中心にコミュニケーション・マーケティングを再設計し、消費者と企業との共生関係を創っていきたいと思います。

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