今までやってきたこと

一人ひとりの対話から戦略を導く

当社では生活者との対話を軸に、そこで得たインサイトを広告やマーケティングに反映していきます。これまでの数千を超える対話は、企業と生活者をつなぐ、きっかけをつくってきました。

 

生活環境や価値観などから相手を理解し、普段は考えもしないことを言葉にしていくことで、今まで見えなかったことが発見できます。その発見がコミュニケーションを円滑にする大きなきっかけをつくってくれます。対話は単にインタビューをとって、コンテンツにするためだけのものではありません。本音での対話から相手を理解できるからこそ見えてくるインサイトが大事なのです。

 

きっかけは、10年前、大学での1人の学生インタビューからでした。1時間以上の対話からは様々なことが見えてきます。先が見えない不安、心の揺れ。その心のゆらぎを通じて、成長していく過程には、大学本来の存在意義が垣間みれ、大学そのものの魅力も見えてきたのです。

 

その対話は今も継続しています。当初はウェブコンテンツだけの関わりが、今ではサイト全般、交通広告、冊子、ウェブ動画、TVCMなどの企画、制作などあらゆるコミュニケーションに関わる仕事に携わらさせて頂いているのも、対話から得るインサイトが全てにつながるからだと思います。

 

対話を通じて得るNAKED CLUE(裸の糸口)から本来の自分たちの魅力を再思考する。様々な施策に落としこみ、コミュニケーションを円滑にしていく。それが我々の使命です。「一人の思いを掘り下げていくと普遍に至る」。様々な業種の企業様と仕事をご一緒できているのも、この対話から得るインサイトの重要性を理解いただいているからではないでしょうか?

ウェブ視点でTVCMを考える

ブロードバンド元年と言われてから既に20年近くが経ちました。私たちはYouTubeが出てくる以前の2003年頃からウェブ(PC)での動画コンテンツ制作に着手し、同じ映像でもTVとは違うユーザーの視聴態度に注目してきました。その後、2006年頃、いち早くウェブ動画広告にも着手、データを蓄積し、ウェブで求められる動画とは何かを考えてきました。

 

当初、ウェブ動画はTVのコンテンツよりチープなもの、おもしろければ良いものなどという気持ちが強かったように思います。画面も小さいので画質も編集もこだわらない、特に制作側にはそんな気持ちが感じられました。

 

私たちが捉えていたのは、全く逆でした。PCでの動画視聴は、興味を引くことができなければ、すぐに違うコンテンツに流れてしまう。つまり、PCの方が、TVより、ユーザーは前のめりで、コンテンツに対してシビアであることを感じ取っていました。またウェブは視聴回数などデータに残ります。その分、否応なく結果が求められます。

 

私はこのウェブ動画で培った、シビアなユーザーの態度を基に、再度、TVCMの企画・制作を始めました。2007年頃です。観る相手の風土、場所、気持ち、織りなす事柄を考え、アカウントプランナーとしてチャレンジしてきました。クライアントは金融業、総合通販、小売業、メーカー、大学など様々。それぞれの目的に応じて、相手にかかわりをつくり、他メディアとの相互作用で結果を出してきました。

 

メディウム(媒介)が何をつなげ、相互作用の過程で、何を拡張していくのか?視聴者を中心に考えたなら、TVCMもまた違ったものになると思うのです。

 

地方戦略

私は地方に生まれ、関西、北陸、東海、関東と居住地を変えてきました。また仕事柄、全国に出張もし、その郷土の方々と話す機会も多くありました。行ってみて、住んでみて、また離れてみて分かることが多くあります。それぞれの土地にはそれぞれの風土があり、その中で人は生活をし、思考や価値観を無意識のうちに身につけています。

 

例えば貯蓄率が高い都道府県、進学率が高い県を調べると、二世代、三世代家族が多いという背景があります。全員が働き、子育ても家族みんなが協力しあう。夜は家族一緒に食事をし、リビングでは子供と一緒に家族みんなが同じ番組を観る。周りにお店が少なく、ECでの購買単価は高く、DM開封率も高い。農家が多い所は天気予報の視聴率が高いなど、都心では「えっ?」と思うことが多くあります。

 

あるクライアントでの調査では、いくつかの都道府県だけ、ずば抜けてTVCMやネット広告のコンバージョンが良いという所がありました。よく調べていけば、一緒に住んでるおばあちゃん世代にTVCMが流れ、良く利用していたということで、孫にまでその影響が及んでいたのです。

 

このように風土や特長や歴史を考え、コミュニケーションやマーケティングを考えていくと、いろんな発見があります。伝え方もその地方に合わせ、伝えていくことで、自分たちの製品やサービスが意外な所で共感を持ってもらえるものです。

 

日本には、まだまだ皆さんが知らない、魅力ある人たちが生活をしています。そしてみなさんの製品やサービスを心待ちにしています。彼らはまだ貴社の魅力を知らないだけなのです。